「当たり前」が幸せ
マジメな話
今年の3月で職場を辞めた
外で勤めていた時は
掃除は一週間にまとめて一回だけ 洗濯は夜にして毎晩部屋干しだった
晩ご飯はたいていTOちゃんが作ってくれていたし
スーパーのお惣菜を買ってきてしまうことも多々あった
時間がなくていつも疲れていて家族と話をしても何かギスギスしていた
家のこともほったらかしだったから 庭なんか草ぼうぼうで荒れたまま
家庭のことはすべて後回し(いやしてなかったかも)
子育てはTOちゃんが協力してくれるタイプだったので何とかなったが
ひどいときは熱のある子どもを連れて職場に行くというダメ親だった
仕事の方もだんだん責任が重くなって
トラブル処理に走り回るようになりストレスで寝込むようようになった
しまいには自分の心が壊れそうになった
こんな38年間を過ごしてきて考えた
「私はこれでいいのかな」と・・・
人として得たものはたくさんあったが犠牲にしてきたことも多かった
社会人として妻として母として人生勉強と経験を重ねることは十分にできた
勤めを続けてきたことに後悔はない
しかし得るものも多かった一方で犠牲にしてきたことも多かったので
もうそろそろ自分軸で生きることを選択してもいいのではないかと思うようになった
キャリアを手放すことや老後のことへの心配・不安もあったが
「一度きりの人生! やりたいように生きよう!!」と決心してスッパリ勤めを辞めた
そしてこの4月から「第二の人生」を歩き始めたのだ
私は今家族のために(いや自分のためかも)家をきれいに掃除することができる
家族に清潔なものを着て気持ち良く仕事に行ってもらうために
朝毎日洗濯をしてお日様に当てて乾かすことができる
仕事で疲れて帰ってくる家族に暖かいご飯をつくることができる
家族のために庭で美味しい野菜を作ることができる
家事ができる時間があることってこんな幸せなんだ
自分の時間が取り戻せた
自分の足で歩いている
本当はこれが私の「当たり前」でこれが私の幸せなんだ
仏教で"而今"(にこん)という言葉がある
「今、この瞬間」という意味だ
時間は取り戻すことができないし未来も思い通りにできない
人生の残りも あまり長くないので
今 この瞬間を大切にしていきたい
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