ニャンコの話

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3匹とのご縁

３匹のニャンコが家の子になったのはちょうど２年前の今頃だった

当時わが家にはワンコは２匹いたのだが

何もいないはずの庭に向かって吠えていた

ある時庭を一匹のキジトラの猫が走っていくのが見えた

何気なく目をやるとその理由が分かった

庭を横切る一匹の猫と目が合ったからだ

そして数日後朝のゴミ出しで玄関を出ると

駐車場の車の下でキジトラの猫ちゃんがくつろいでいた

そしてまた数日後の朝

よく見かけた猫（家では＂春ちゃん＂と呼んでいた）はわが家の庭で子育てをしていたのだ

私もTOちゃんも時々覗きに行っては「４匹くらいいるよ～」なんて孫でもできた気分で話をしていた

しかし私たち人間に気づかれてしまったので春ちゃんは子猫を連れてどこかへ引っ越してしまった

ちょっと残念だったけど

春ちゃんが落ち着いて子育てできるところが探せてかなと案じていた

しかし十日ほど経って戻ってきたのだ！

家と物置の間の人工芝を敷いてあったところに子猫と一緒にくつろいで遊んでいた

TOちゃんは春ちゃん用に玄関の外に餌をおいてあげるようになった

これって「犬は人につくが猫は家につく」ってこと？

そう思いながら春ちゃんが静かに子育てができるような環境を作ってあげた

しかしTOちゃんがある日「捕獲する」と言い出した

野良の子猫たちが増えても大変だから避妊手術をしてやろうと言い出した

確かにこの辺りは結構野良ネコを見かけるよな・・・とは思ったが

本当は違うんじゃないの？という気がしたが

ひと先ず捕獲のお手伝いをさせてもらった

子猫とはいえすばしこいしシャーシャー威嚇してくるし

2人がかりで何とか３匹を捕獲した（もう１匹黒のハチ割れがいた気がしたが・・・）

TOちゃんは早速動物病院に連れていき性別と健康状態を見てもらった

三匹とも女の子だ

春ちゃんがきちんと子育てしていたようで大きな問題はなかった

猫としては体の小さめな春ちゃんも子猫たちも本当にかわいい・・・

これも何かのご縁なのかもしれない・・・と思いながら面倒を見ている間に

私たち家族は３匹のニャンコ沼にはまっていった！

３匹の姉妹を離してしまうのもかわいそうだということで

子猫たちは揃ってわが家の一員となった

ちなみに春ちゃんはどうしたかというと

人には慣れなかったがニャンコのことを心配して家の中まで入ったりしていた

夕方になるとベランダから鳴き声で子猫に呼びかけたり子煩悩なお母さん猫だった

が・・・ある時白い雄猫と一緒にいる姿を見かけた

それ以来子猫の様子を見に来ることはなくなった

そしてしばらくして車に轢かれてしまったようだとTOちゃんが話していた

春ちゃんも家族にしてあげたかったな・・・

ちょうど２年前の今頃の出会いが私たちに幸せを運んでくれた

犬とは違う習性

鳴き方の違いにも意味があるとか

傍でお尻を向けて座っているのは安心している証拠だとか

ネットで調べてはひとつずつニャンコの生態についての学習をしている

だから３匹のニャンコたち・・・これからも楽しく暮らしていこうではないか！

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